学校を卒業して証券会社に入社しました。
4月に入社して、即、新入社員200名で1週間の研修。その後、それぞれの配属支店に散っていって、6月ごろに再度東京に集められ1ヶ月の研修。
この1ヶ月の研修では、日本経済の勉強から証券外務員合格への学習が課題です。
この研修は担当の課長がお一人おられました。エリートというよりはたたき上げの課長です。
私たちはというと、東大卒業者もおり、ちょっとしたエリート気分で今なら鼻持ちならない偉そうな新入社員だったと思います。その課長は私たちに手を焼きながらも、育ててあげようと一生懸命なようでした。私なんか、授業の途中で、「北川、居眠りするなー!」と叱られた際に、「私は居眠りなんかしていないー。」と抗議に行った、今なら考えられない生意気さでした。
それが、1ヶ月の研修が終わりの日に、その課長がしみじみと演題の前で話します。「皆さんは、外の木々の色の変化に感じていたでしょうか。皆さんが研修でやってきたときに比べて、木々の緑は青々と、そして葉は大きく大きく育っています。皆さんが今後成長して、当社をこの木々のように成長させてください。」そして、目から涙が薄っすらと零れます。
あーあ。純粋でこの会社を愛しているこの課長に、あんな悪態ついて・・・・・。反省。
私たちは育てられています。気づかないかもしれませんが、誰かに育てられています。
その恩返しのためにも、この12月。成長した証を残してください。
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