あけましておめでとうございます。
さて、今年最初のEPMフィロソフィのテーマが「有意注意で仕事にあたる」です。このテーマで私が意識するのは、同じ行動をとっている際にかつて失敗したこと、成功したことを思い起こすことです。
狭い場所で車を移動させる際には、「昔、曲がり切れると思って左バンパーを擦ったことがあるなあ。」とか、「簡易ポールを右の前方タイヤで踏んで、お蔭でポールが傾いてフェンダーを傷つけたなぁ。」とか。書類を作っているときには、「ペンを取ろうとしてコーヒーカップを倒し、書類をコーヒーで汚したことがあるなぁ」。お客様の点検の納車の際には「室内の小物入れの中に忘れてあった鍵をチェックできなかったなぁ」。
子供の試験前に「もう一回、教科書を読んでおいでと言って、翌日には読んだところがバッチリと試験に出たと歓んでいたなぁ」。自分のこととしても、「落ち込んでいた時に、友人に声をかけてもらって癒された瞬間があったなぁ」。悩んでいる社員で、「メールでなくて顔を合わせて何気ない話をしたことで、何かすっきりしましたと笑顔に戻ってくれたことがある」。
絶えず、こんな時にはどんなことが過去にあったのか。失敗を防ぐことが無いのか。成功に導くすべがないのか。考えること。考え続けること。26年前に社長になって、1年間は父親にあれやこれやと自宅でうるさく言われました。あまりに悔しくて、いわれたことをすべてメモ用紙に書いておき、暇を見つけては読み返して、再度言われないように、まさに「有意注意で仕事にあたる」を行っていました。当然ながら、数カ月で父親に言われることもなくなり、うっとおしいこともなくなったのでした。
これが、EPMフィロソフィでいう「有意注意で仕事にあたる」だと思います。仕事の上でも、私的なことでも、家族のことでも、いろんなことで今まで蓄積した経験を思い起こして、より良い結果を生み出しましょう。
今年が「有意注意で仕事にあたる」で、素晴らしい1年となります様に。