こだわり
みんないろんなこだわりを持っていると思います。私はというと、そのひとつに万年筆があります。そういえば高校に入学したときに万年筆だったかボールペンだったかお祝いにもらいました。当時はほとんど使うことなく、引き出しに大切に保管されっぱなしになっていましたが、その後結局は捨ててしまったのでしょうね。入学のお祝いに万年筆やボールペンを贈るという習慣はなくなってしまったのでしょうか。
さて、いろんなことはありながら万年筆で綺麗な字を書くというのは、何となく男、いや紳士のダンディズムを感じます。簡単に言うと勝手にかっこいいと信じ込んでいるわけです。しかも、インクは“青”。
ただし、万年筆のインクはすぐなくなるし、ちょっと使わないと書きづらいし、インクが滲んできたりするし、本当に実用的でないことは十二分に分かっています。実際にキーボードを打つ指にも漏れたインクがついています。
でも、お手紙を書く際には折角のお礼状やお誕生日のカードも2-30円のボールペンで書くよりは気持ちが伝わるはずと思い込んでいます。しかも、春にわざわざ本社で発注して買ったBMWの万年筆ですから、なお更なはず。
思い出すと、うちの親父が青でしかも太い字のボールペンを使っていました。基本的には字のあまり綺麗でない人でしたが、北川善一という自分の名前の字とZ.Kitagawaのサインだけはやたらにかっこよくて真似して書いた記憶があります。万年筆の話しから大きく話しが反れましたが、私のこだわりの原点かもしれません。