今でも絶大な人気を誇る石原裕次郎ですが、芸能人の仲でもファンは多いようです。ファンを超えて尊敬していたことを公言している俳優に渡哲也がいます。石原プロの社長を務め、今では石原軍団を背負っている人です。それは、二人の出会いがその後の互いの役回りを決めたと言われています。
渡哲也がニューフェースとして日活に入社し、撮影所で初めて石原裕次郎を見たときのことです。石原裕次郎はカレーライスを食べていたそうですが、緊張した渡哲也は食事中にもかかわらず、挨拶をしなければならないと自己紹介をしたそうです。多くの有名俳優が渡哲也の自己紹介を面倒臭そうに対応していたにもかかわらず、石原裕次郎は持っていたスプーンをテーブルにおいて、その場で背筋を伸ばして立ち上がり、「君が渡君か、これからがんばれよ!」と言いながら握手をしてくれたそうです。
この瞬間、渡哲也は石原裕次郎と言う俳優に一生ついていこうと決めたと言われています。
人生で成功を収めた人は多くいます。しかし、その中にはその成功が一生続かず、意外と晩年は寂しかった人もいるように思えます。成功が一生続いた人に共通しているのが、実は“礼儀”と言われていました。
皆さんは、どんな晩年を迎えたいでしょうか。