学生時代に一般教養の心理学で目にした人は多いはずです。でも、実際には使える気もせず、ただの知識として脳みその底に眠っていました。それが、社内研修でこの学説を前提にお話しするとは自分でも驚きです。
三角形の底にある生理的欲求と安全欲求などは、この平和な日本で全ての方が満たされていると言えます。その上の社会的欲求は集団に属したいと言うこと意味で、個人で仕事をするのは不安で会社に属したいと言う意味となります。次に自我の欲求は、自分を認められたいとか褒められたいとかいう欲求です。頂上の自己実現は学説によって違いがあるそうですが、一般的には自分の思っているような自分になりたいとか、自分の意見が通るとかいう欲求と解釈されています。
学説なので異論はありますが、褒められたいと言う欲求よりも、自分の意見を実現されたいと言う欲求が上級にあるというところがポイントであると説明しました。つまり、上司が部下の行動を褒めることよりも、一般的には部下の意見を吸い上げて部門の方針に織り込んでいくことのほうが遣り甲斐や喜びが大きいことを示しています。
是非皆さんの部門で実験してみてください。