富山県警の元山岳救助隊長のお話を聞きました。厳しい自然の中で救助することの大変さとそれにかける隊員の思いに胸が打たれました。
話の中でひとつ始めて聞いたことがあります。それは、崖の途中に宙吊りになって3日間、飲まず食わずの状態で救助される方がいます。特に外傷がなくても、3日間、いつ落ちて死ぬかと恐怖におびえていたそうです。その方が救助されて、多少の衰弱はあっても外傷が何もないので食事をあげたそうです。それが失敗でした。
本来なら数日の入院で済むはずが、3日間の生死の境のストレスで、食事を胃に入れたとたんに急性胃潰瘍を患い、結局、1ヶ月の入院だったそうです。
救助するには多くの知識と経験。やっぱり専門家の言葉を聴くと、軽はずみなことは決してできないと思いました。