既に1週間経ってしまいましたが、先週地元の北國銀行安宅頭取のお話を聞きました。頭取になってしまった経緯や、ニューヨーク駐在になったお話など多彩なスピーチで、ユーモアもありとっても為になる話でありました。
長くなるのでひとつだけ皆さんにお伝えすると、「周囲に敏感になってほしい。」と行員すべてにハッパをかけているそうです。新聞などで紹介もあり、多少誤解として伝えられている「服装にもおしゃれになってほしい。」ということも、敏感になることの延長です。敏感になることは自分の服装も然り、店舗の清掃も然り、お客様との何気ない会話も然り、まして支店長であれば店舗のスタッフすべてにも敏感になってほしい、またなるべきだというのが安宅頭取の持論でした。
例えば、北國銀行には100以上の支店があり、同数の支店長がいます。そんな中でお客様の相続の問題や事業継承など本部機能を活用するような案件があがってくる支店長名はかなりの部分で偏っています。挙げてくる支店長は何件も、そして上げてこない支店長は全くといった感じです。
おそらく地域的な差はありはずもありません。ポイントはお客様との会話の中で敏感に反応しているかどうか。先におっしゃった「周囲に敏感になってほしい。」という言葉も頷けます。
人事として考えるのではなく、私たちの仕事としても「周囲に敏感になってほしい。」ということは当てはまります。営業で言えばお客様のさりげない反応、技術的にはお客様に加えて自動車、マシン、原料などなど。
お客様は何かしらのヒントを与えるものです。これは意図的に出るものと、意図せずにでるものがあります。私自身も取引先に意図的に、意図せずにヒントを出すことがあります。それに敏感に反応してくる担当者は出来る担当者で信頼が厚くなります。そうでなければ・・・・・・・。
お客様のヒントに敏感になりましょう。今日もきっとヒントがこぼれている筈です。