NHKの
クローズアップ現代という番組から今までも仕事で使えそうなヒントを得てきました。今日は医療について、しかも病院の水準を比較するという、医療というよりもビジネス的なテーマだったので、運転しながら(走行中は音声だけですが)興味深く見ました。
厚生労働省には、「在院日数」「再入院率」「どんな治療行ったか」などといったデータが集められています。番組ではある病院が、自分の病院と他を比較することでより良い病院として変化させていくという試みが報道されていました。例えば、腎炎で入院した患者だけの「在院日数」や「再入院率」「治療内容」を比較します。この在院日数が自分の病院が他よりもかなり長いとします。今までは、患者は一人ひとり違うからというようなことで目をつむってきました。しかし、病院経営の為にここを深く掘り下げて調べていくと二つの原因にあたります。
ひとつは、自分の病院内の調査から、内科的処方を行う際に医師によって微妙に処方に違いがあること。同じ腎炎でも投与する薬が異なり、これに加えて薬の反応から最終的な処置方法を決定する時期が違うことがわかります。このことを医師にフィードバックすることで薬や処置方法や処置時期まで統一し、処置の平準化を行うことで「在院日数」を減らします。
次に、自分の病院と近隣の「在院日数」の少ない病院との比較から、内科的処置と外科的処置の割合の差を把握します。自分の病院では内科的処置が多く、「在院日数」の少ない病院では圧倒的に外科的処置が多いのでした。番組では、以前は外科的処置のほうが完治まで時間がかかったが、内視鏡の使用などにより外科的処置の完治日数が大幅に減少したことが紹介されています。この調査をもとに、外科処置のキャパをどのように拡大するかという議論が進んでいました。
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皆さんの職場でもこんな考え方や見方をしていますか?仕事にはこれで限界ということはありません。必ず改善点がでてきます。小さな工夫の積み重ね、これが成功への鍵です。
上の番組であるように、他と比べること。劣っていることを知ることを恐れてはいけません。この発見こそ、発展への入り口です。