ある会で飯島さんのお話を聞く機会がありました。いわずと知れた小泉首相の第一秘書官を務めた方です。偶然ですが、飯島さんが羽田から小松、そして翌日の小松から羽田の飛行機もご一緒だったことで会を離れて立ち話程度ですが余計にお話をさせて頂けました。
この方の持っているものは、『本当に紳士的で礼儀正しい。筋の通った好爺。』。ご親族にハンディーを抱えている方がいらっしゃることからか、弱者に対しての配慮の気持ちを持ち続けています。一般的に、私たちが感じている永田町には馴染まない。そんな気がしました。
話の内容は
このHPの内容に半分ほど重なっています。ご興味のある方はご覧ください。
話の中で一番記憶にあることは、919テロ事件の際の飯島さんの下した危機管理下での指示です。23時に各省庁からの出向参事官にそれぞれの指示を行います。
例えば、
・財務省参事官には、あと1時間の24時に翌朝の東京株式市場を開くかどうか情報を収集して報告のこと。
・外務省参事官には、あと1時間の24時に米国内に滞在している大臣、各省庁代表者の所在地と連絡先を収集して報告のこと。
・厚生省参事官には、あと1時間の24時にニューヨークに派遣可能な医療チームについての情報を報告のこと。
・通産省参事官には、あと1時間の24時に米国の湾岸ならびに空港の閉鎖による日本国の貿易における被害額情報を報告のこと。
・国土交通省参事官には、あと1時間の24時に政府特別機を千歳から羽田に移動可能時間を報告のこと。
・そのほか・・・・・・・・・・・・・・・・。
記憶の限りでこのような指示をして1時間後に情報をそろえて首相に報告したとのことです。いずれも、考える方向性を示して優秀な官僚に考えさせているというところが味噌だと思いました。
答えを出すのではなく、もちろん内容的に感だけでは答えを出せないような質問であることは間違いありませんが、考えさせて出された情報を踏まえて大きな方針を出していくことは、自分の反省を踏まえて参考になりました。
日々反省。