高級旅館の新人仲居さんのロープレ風景が放送されました。7-8名の高校を卒業したばかりの新人仲居さんが、到着したばかりのお客様にお茶をお出しするというシチュエーションです。お客様は中堅(?)、そして仲居さんのチーフがチェックをしています。ありきたりの状況のはずですが、指摘していくポイントは本当に細かくて感心させられます。
例えば、挨拶の仕方、お茶をお出しする際の急須とポットの角度、お客様への向き、などなど。
一つ一つ厳しくチーフが注意をしていきますが、そのたびごとに『私たちはサービスを提供しています。サービスですよ。』と、この行動が商品ですよという意味を諭していました。
最後に感心したのは、お客様の役割の方が、「こちらは、若い方が多くていいわね。」と声をかけた際に、新人仲居さんが思わず、「ありがとうございます。」と、応えた瞬間駄目だしが出されたのです。
チーフの方が言いました。「お客様が心の底から言われたのか、それとも嫌味で言われたのか分からないでしょう。そして、何よりも大切なのは
謙虚な気持ちを持つこと。と、するならば、ありがとうございます、というお返事ではなくて、
『若輩者が多くて、ご迷惑をおかけすることもあるかもしれません、お気づきの点がございましたら、何なりとお申し付け下さいませ。』でないといけません。」とのことでした。
ある新人の仲居さんが、この仕事をするにあたってお母さんに花嫁修業だと思っていってきなさいと言われたとことです。今の私には、そこまで指導できる自身はありません。でも、
当社に入って、礼儀正しくなったとか、姿勢がよくなったとか、紳士的になったとか、品が良くなったとか、そんなことが巷で言われる会社になってほしいと強く思います。